2019/03/31
Google Play Developerアカウント間でアプリを移行する際のメモ書きです。
基本的に下記サイト解説に従って順番に進めていけば大抵の場合は問題なく移行はできそうです。
別のデベロッパー アカウントへのアプリの移行
Google Playに公開しているアプリしか移行をしたことはありませんが、App Storeのアプリ移行よりもGoogle Playの方がアプリ移行の整備がされている印象。
・移行するアプリがポリシー違反をしていないかの確認
・売り上げレポートおよび収益レポートは移行されないのであらかじめエクスポートしてダウンロードしておく
・移行先のアカウントが「有効」な状態になっているかどうか
※アカウント作成のみでなく、アカウントの有効化を行なっている必要があります。(25ドルの登録料の支払い等)
必要な主な項目は下記です。
・現所有者の氏名
・移行先のアカウントのメールアドレス
・移行先のPlay Consoleアカウントの注文ID
Play Consoleのアカウントの注文IDとは、Play Consoleアカウント登録時に支払った登録料の領収書が送られてくるメールと一緒に記載があります。メールを遡って、注文IDを確認しましょう。
メールが見つからない場合、Google Paymentsの「定期購入とサービス」から確認をすることも可能です。
以上が手順のメモ書きになります。
これは実際に体験した落とし穴ですが、移行先アカウントがPlay Consoleアカウントの登録が完了していても、「お支払いプロファイル」が設定されていない場合は先に対応が必要です。
支払いプロファイルが設定されていないアカウントは、こんな感じの画面になっているはずです。その場合は、先に移行先アカウントの支払い設定を完了させましょう。
注意としては、移行先アカウントに支払い設定が完了していなくても、課金アイテムを含むアプリは移行ができてしまう点です。
そのため、アプリは移行したが課金コンテンツの支払いプロファイルが移行元のままになってしまうという状況があり得ます。
支払い設定は手間がかかる作業なので、余裕を持って前もって行なっておきましょう。
移行元のPlay Consoleアカウントに紐づいているFirebaseアカウントはあらかじめリンクを解除しておき、新たに移行先のアカウントに紐付けを行いましょう。
アカウントの移行に伴ってアプリ自体のリリースが必要な場合があります。
例えば、Admobを利用しているアプリの場合、アプリ内で設置しているAdmob広告の設定を移行先の適切なアカウントのものに切り替え、再度リリースをする必要があります。
Admobに限らず、SDKを利用しているものの多くはリリースをしないとアカウント移行できないケースが多くあると思います。
リリースが必要な項目を洗い出しておき、なるべく少ないリリースでアカウントの移行を行うべきです。
移行リクエスト送信完了後、2日営業日ほどでサポートチームの担当の方から連絡が届きます。
連絡の中には、移行したアプリの登録によっては丁寧に下記のような注意を記載してくれます。
移行の完了に伴い、以下の点にご注意ください。
- システムの記録によると、アプリは Google Cloud プロジェクト(ゲームサービスなど)に統合されています。
そのため、Google Developers Console を使って移行先のアカウントの権限を追加する必要があります。
詳しくは、ヘルプセンターの記事をご覧ください。
- システムの記録によると、アプリは統合版の広告 SDK を使用しています。
該当するアカウントに広告トラフィックのクレジットが関連付けられるようにするため、広告 SDK の統合を APK で更新する必要があります。
- システムの記録によると、AdWords アカウントがお客様の Google Play Developer アカウントにリンクされています。
このアプリの所有者は新しいアカウントに変わったため、今までのアカウントを使用してこのアプリのユーザーをターゲットに設定することはできなくなります。
AdWords アカウントを使用して引き続きこのアプリのユーザーをターゲットに設定する場合は、新しいアカウントから新たにリンクしてください。
- 今までのデベロッパー アカウントの閉鎖と払い戻しをご希望の場合は、このメールに返信してその旨お知らせください。
元のアカウントをキャンセルしてデベロッパー登録料を払い戻しいたします。
前もって用意をしておくべきですが、サポートチームからのメールでも必要な項目が洗い出せるので、未対応の項目がある場合はこの段階で対応してしまいましょう。
移行後はそのまま移行先のアカウントで公開がされます。(公開を手動で行うことはなかった認識です。)
移行先アカウントの所有者とタイミングを合わせて実施しましょう。
以上、簡単ではありますが、Google Playに公開しているアプリの移行に関するメモ書きでした。